非常に、非常に、非常に遅くなってしまいました。年明けまで跨いでしまうとは。本当に、本当に、申し訳ございません。私の背後霊の心の余裕を根こそぎ奪った、年末恒例御仕事阿修羅モードがうらめしや。烏丸弥生です。幽霊に背後霊というのもおかしな話ですが。

 さて、気を取り直してバードマン! 今回は実験機『レイヴンス』のフライアブルを兼ねた開発行動でありました。此度も多数のご参加に感謝致します。
 レイヴンスの各パートごとに分かれて頂き、これが初の集団作業。皆さんに慣れて頂くのが今回の主題であり、何はともあれフライアブル&リシェイプには成功致しました。それでは各パートを踏まえて皆さんの作業を追って行く事としましょう。


@<主翼>

◎しなやかで優美な翼形   @神代神楽
◎支援:飯掃揉依頼調整   @風間史浪
◎支援の為資金調達続行    @大鳥雷華
◎剛性よりもしなやかさ    @リコ・ロドリゲス・ハナムラ

 さすがに人力飛行機最大の花形、主翼部分の改造には、かなりの方が参加して下さいました。が、風間先生と大鳥さんの行動は、飽く迄支援系でありました為、主翼の形状そのものには然程影響を与えられませんでした。

 都合、神代さんとリコさんのデザイン感覚が大きく位置を占める事となるのですが、奇しくもお二人の思想に共通していたのは『しなやかさ』。このしなやかさは空力特性の洗練度を増すというように解釈され、開発が進められて参ります。翼面積が更に広がり、出来る限り曲線形に改められ、結果、名機スピットファイアを思わせる楕円の美しい翼形となりました。ビューティフル!

 加えて風間先生の手引きによります、技術系特設校の工作機支援もお借りし、これは主翼のみならず全体の開発に関して良い影響を及ぼした次第です。つくづく人力飛行機とは、集団作業が命なのだと実感致します。

 で、大鳥さんによる再度の資金投入の甲斐あって、トータルの半分近くの開発費を要する主翼改造が、若干抑え込まれました。もう、いい事尽くめのように思えた此度の主翼開発ですが、一点だけ不安材料を抱えております。

 それは強度。剛性とも言います。ここがレイヴンスの主翼における一番のネックになりそうです。難しい話ですが、軽さと剛性と空力特性を全てバランス良く備えなければなりません。材質そのものに手を加えるのが常套でしょうか。

 


A<尾翼>

◎鋭く風を切り格好いい   @音羽仁壬

 一人!? と、一番驚いておられるのは音羽さんではないでしょうか。そう、今回は一人で尾翼を作って頂きました。いや、勿論私のアドバイス等もありましたが、何分今回はトライでありますので、ほとんどの作業が音羽さんの感覚に頼るものです。

 実の所翼面積が小さい尾翼につきましては、主翼と違って揚力や捩れによる過重を大きく気にする必要がありません。ですので、音羽さんの主眼とされるデザインは、操縦系統からの伝達を素早く反映できる、コンパクトで鋭いものになりました。しかしながら、操縦系統とのリンケージ、つまり機械技術的な面では然程改良に手が加えられておりません。長距離飛行中の故障が心配かもです。勿論、本来機械畑ではない音羽さんには困難な作業でありますので、致し方ないですね。って、そもそもこれのオリジナルデザインは私によるものですので、お恥ずかしい話です。

 


B<プロペラ>

◎全体の調和を大切に   @シャーリー・エルウィング
◎もっとこう、なめらかに   @神代風霞

 今回は対照的な性格のお二人にペラを仕上げて頂きました。とは言え目指す所は似たベクトル、「全体の調和を大切に、もっとこう、なめらかに」と、文章二つ繋げても違和感がございません。

 主翼の面積が拡大した事にあわせて推進力を高めるべく、ペラも多少の大型化が図られました。そしてペラ自体の形状も然る事ながら、仕上げの表面加工が非常に重要になってくるペラ作業。シャーリーさんは当然として、風霞さんが以外にも細やかな作業をしておられ、出来上がったものはカーボンクロス補強に凹凸無し、表面塗装にムラ無しの、実にスベスベ触り心地抜群のペラが完成しました。空力特性良好!

 此度の各作業の中で、一番無難に仕上がったのがペラであります。勿論、機械技術的な要求が他の作業に比して薄めだったのが成功理由の一つであるのも確かですが。

 


C<フレーム>

◎軽改造で安全強靭重視   @双月響
◎俺が支えてるから。   @赤城烈人
◎やっぱり丈夫に    @東田小百合
◎まどかと友情努力勝利    @アルフェッタ・レオーネ
◎剛性重視で!    @山根まどか

 最多参加人数のこの作業。作成チームの腕力自慢が集まって、もう、よってたかってという感じで頑強なフレームが仕上がりました。マーベラス!

 フレーム剛性自体ならば、強豪チームのそれに匹敵するかもしれませんよ、これは。ただ、双月さんの「軽改造」の一言が無かったら、男の木材組みが全面敢行されていたかもしれません。取り敢えず、フレーム骨格はカーボン繊維強化プラスチックという、最近の一番流行素材で仕上げが行なわれました。これは現時点では軽量強靭と対コスト比のバランスが最も優れた素材でなんですよ。という訳で赤城さん、支える作業もそんなには苦にならなかったでしょう? 後はカーボンパイプ接続作業も、東田さん、アルフェッタさん、山根さんによる「丈夫に!」「剛性重視!」「努力友情勝利!」という男のエポキシ注入&補強テープガシガシによって、ガッチンガッチンに固まったという次第。蹴っても殴ってもそうそう壊れませんですよ。

 ただですね…。頑張って頂いたのはもうその通りなんですが、カーボンを使ったにしては些かの重量があるのです。空力云々はあまり関係無い所と言えばそうなんですが、それでももう少し洗練出来ると思われます。接続の仕方にもう一工夫加えるとか。

 それでも、木材中心のフレームよりは随分と軽くなっておりますし、強度の伸びは飛躍的ですよ。

 


D<コクピット>

◎ってゆーか作り直し!   @矢上ひめ子
◎ひめ子と全体状況検証   @アメリア・リンドバーグ
◎もっと可愛くリボン等    @燕子花満月
◎自転車にとらわれるな    @藤林源治

 人力飛行機部の手練二人、そして初心者二人というバランスの良い組み合わせ。形状的に言えば最も大きく形が変えられたパートです。
 矢上さんによる「作り直し!」の一言で始まったこの作業。空力的には時代遅れだった立ち漕ぎ形のコクピットは、現在の主流である半身座り込んだ格好でペラを回す方式に改められ、これにより機体のフォルムそのものが低く抑えられ、空力的には見違えるほど洗練されました。燕子花さんによる所の可愛くというのは、とどのつまりコンパクトに収めるという解釈でありまして、何と言いますか、非常に女の子向きな居住空間と相成っております。勿論、男性でも乗れますけどね。リボン付のコクピットに「うっ」とならなければ、でありますが。
 全体統括部分という事で、アメリアさんによる各パーツとのリンケージも順調に整い、この辺りはさすがに人力飛行機部であります。現状、リンク箇所に不具合は見当たらず、これは長時間の操縦において非常に重要な要素となるでしょう。

 

 

<総括>

 以上、これにてレイヴンスのリシェイプは終了しました。それでは各パーツ毎の完成度評価を見てみることに致しましょう。パーツ名称の後ろに書かれている数字、『○○/100%』というのは、各々の機体完成度を示しております。

 完成度というのは「機体に改良の余地がある度合い」を意味しており、これが100%になった時点で現状の私達が作り出せる最高到達点という事になります。全ての数値を100%に出来れば、トリコン上位陣と五分以上の戦いが出来る可能性がありますので、ここは一つ頑張って行きましょう。ちなみに、20%→40%になったとして、これで機体性能が2倍になるという訳ではありませんので、その点はご注意願います。飽く迄完成度であります。

 

 完成度は、

  (「皆さんに設定されたオリジナル能力値+アクト内容」)×パーツ参加人数

 という方式を、更に色々と計算を加えて進められて行きます。今後は完成度が遅れている箇所に人数を集中させる、という作戦を練ってみても良いかもしれませんですね。

 

1.主翼  (58/100%)

2.尾翼  (33/100%)

3.プロペラ  (40/100%)

4.フレーム  (62/100%)

5.コクピット  (62/100%)

※ちなみに%ですが、初回から0%で始まっている訳ではありません。レイヴンスという元になる機体があった為、補正が加えられています。

 

○テストフライト結果:682m

 校内運動場を使用してのテストフライトですが、これは組みあがった機体を全員でもって添い走りし、浮かび上がった秒数を元に専用ソフトで計算し、弾き出した数字です。天候状況、パイロットの資質については加味されておりませんので、現実にはプラスマイナスの補正が付きます。

 正直言って、これは10年前なら優勝候補の記録です。まずは成功!と喜びたいところですが、しかし飽く迄10年前。矢上さんの言う折り返し地点からゴールまでを実現する為には、更なる努力が必要でありますね。

 ちなみに今回のテストフライト、パイロットを務めて頂いたのはアメリア・リンドバーグさんでした。

 

    残金:581116円

 

 

 

<第三回アクト>
次からはちょっとしたシステムの変更があります。

いままで全員が一つのお題に対して全員でかかって頂く形式でしたが、次回からはA&Bの何れかの中から一つだけアクトを選んで頂きます。

 
A:正パイロット一次選抜!

 これをもって、現実のトリコン参加チームがそうであるように、パイロットと開発組の完全分担制となります。

 以降パイロットは専用の能力値アップの為の訓練を受けて頂き、開発組は機体完成度を高める為に製作系へと集中する事になります。両方の掛け持ちは出来ませんので、どうかその点御注意願います。

 今回の審査で選抜されるのは、計5名。これが二次選抜で3名、最終選抜で正パイロット1名、予備パイロット1名まで絞られます。我こそは、と思われる方の御参加をお待ち申し上げております。

 ちなみに今回の試験は、

『某県某市にて、ウルトラライトプレーンでゲリラレース』

 良い子は真似をしてはいけません。

 飛行許可申請とか難しい事はさて置き、こいつを使ってレースをやります。コースは飛行場から直線のみ、ターンポイントを含めて往復2km。一番先に到着した人が一等賞、という至極単純なルールです。

 今回の判定は完全にPCの能力値だけで行なわれます。アクトに書くのは、自分が乗りたいウルトラライトプレーンの名前のみです。以下、例。

 

藤林源治:「A:ドリフターXP」  いや、名前が面白かったので:本人談

 

 Aは字数制限の範疇外です。ネットで検索して、10文字以内のライトプレーンをサーチ!

 

 

 B:引き続き開発行動!

 これは既に前回行なわれたものでありますので、特筆する事は無いでしょう。

 前回同様、

1.主翼

2.尾翼

3.プロペラ

4.フレーム

5.コクピット

 これらの内の一つを選んで頂くことになるのですが、今回から以下の2つを追加致します。

6.全体方針

 機体設計全体に意見を及ぼす事が出来ます。これによってある程度今後の方針について、自分なりの意見を提示できるという訳です。これは矢上ひめ子さんの掲示板の書き込みに触発を受け、設定されました。ただし他と同じく、アクトの文字制限は10文字以内です。非常に困難な選択肢であるとも言えるでしょう。機体完成度の向上は全体に及びますが、伸び率は分散されますので、一極集中の1〜5よりは低いです。

7.その他

 文字通りの「その他」。今回も資金調達等のアクトが見られましたので、新規に設定致します。基本的にバードマン内でのアクトは、開発・パイロット訓練以外は何でも可になるのですが、相変わらず文字制限数は10文字。加えて機体完成度には数値的影響を及ぼす事が出来なくなります。

 以下、例。

 

神代風霞:「B-2:ここも素材見直しね」

 以後は「B-○」という書式でお願い致します。


 それでは次回も奮って御参加下さいませ!




今月のアクト補足




今月のアクト補足




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第二回:第1リアクション