<選択肢の解説>

 各シナリオ補足の一番目に、いきなり初期シナリオとは関連が無いアクトの説明を持って来る訳ですが。

 「サンフランシスコで○○○」は、汎用性がありながら特殊な性格の選択肢です。

 さしあたってここでは、シナリオに深く関わる行動は出来ません。この選択肢の意義は、広範囲な情報収集を行なえる点にあります。各シナリオは話全体の根幹に深く関わっていますが、あくまでPCはシナリオの中で行動をする事になるでしょう。

 その点、この選択肢は非常に自由です。ネタばらしをしますと、ルシファ・ライジングは概ね一つの大きなうねりに収束して行く話になります。その根幹にあるものが一体何なのかを早い段階から探る為には、シナリオの枠を飛び越えられる本選択肢も有用と成り得ます。

 ただし、選択肢としましては重大な欠陥があり、つまり「引き」というものがありません。自ら「引き」を作り出し、それを元に行動をする事となりますから、「当たり」と「ハズレ」の落差が非常に大きくなるだろうとは、予め申しておきます。まずは初手の段階からは、選ばない方が無難かもしれない選択肢です。

 ちなみに、話の筋道とはまるで関係ない「観光アクト」も、出来ない事はありません。私の僅かなサンフランシスコ観光知識を駆使して、紙面上の旅にお連れ致します。ただし、所謂「背景キャラクタ」になるのは確定的です。

 

 

<アクトを書く際の留意点>

 各シナリオにおきましては、「サンフランシスコの勢力」にて解説している組織が、各々深く関わっています。しかし1つだけ話の流れ的には裏方となっている組織があるのです。

 それはSFPD、サンフランシスコ市警察。市警察は事件性の高い出来事に介入しているものの、あくまでそれは表の世界での話です。「この世ならざる者」に肉迫出来るのはハンターであり、警察ではありません。

 しかしながら、SFPDの組織力と情報収集能力はサンフランシスコにおいて他を圧しています。法的、科学的アプローチから事件に迫って行く方策を採られるならば、SFPDはあなたの助けになってくれるでしょう。

 勿論、普通の一般市民が「ある事件の捜査情報を教えて下さい」と言ったところで、相手にされるはずもありません。それでもハンターには警察側の協力者、ジョン・マクベティ警部補という頼もしい味方がいます。事件を解決する為ならば、ある程度の越権行為も辞さない覚悟で、彼はハンターに情報を渡しているのです。警部補にも出来る事の可不可はありますが、余程珍妙なお願いでもない限り、彼はハンターの頼み事を聞いてくれるはずです。

 

 

 

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H1-1 サンフランシスコで○○○