それではもう一度始めから

 

 終わったああ。糸内谷悟朗こと書記・桜花とのやり合いに、ようやく決着がつきましたよ。それもすんげえあっさりと。

 戦いは正面から敵のアジトに突入という、至極真っ正直な戦法で始まったワケ。勿論、相手さんの戦力をひきつける正面打撃隊と、アジト内部に潜入して人質救出と桜花捕縛を担う隊に分かれるくらいはしたんですけどね。作戦立案担当の我が妹こと神楽ちゃん、何はともあれごくろーさん。女子高生のくせに、戦の事を考えるのが得意ってどーなのよ。

 それにしても、桜花ってのは友達と言うか信徒が少ない奴なのよね。例の戦いで直接関わった人に限れば、元谷六郎理事の懐刀・セバスチャン、得先生のお姉さん・涼。加えて残念ながらウチのクラスメイトから一人、計三人の体たらく。後はあれ、桜花特製のロボット軍団。少なっ。これじゃ如何に参加人数がクォーターメンな昼下がり特設校(今月は一時的に30人以上いたけどね)でも圧倒的多数じゃないの。桜花もこちら側から人員を引き抜こうと色々やってたのは知っていたけどさ、もっと美味しい餌を撒かなきゃ。美少女とか。そんなんで釣られるもんかって? 残念ながら、そういうので寝返るパターンを、私は昔のPBMで何回も見てきたから断言できるのであります。

 それはさておき、私自身はオルトルートで情報収集をしたり、事もあろうに信徒と間違われてみたり、此度は銀河鉄道999で一丁遊んでみたりと、特に活躍らしい活躍はしませんでした。腹を括っていた肉弾戦もしませんでしたし、何か拍子抜け。

 しかし、意外に戦闘力の有る昼下がり特設校のみんなは、とても頼もしかったですよ。先月と今月に限って言えばだけど。最大の懸案だったネイトックの消滅には関係無く、次回から何時も通りの糸内得先生による何時も通りの課外授業が、また何時も通りに始まります。散々歩いたと思ったら、ぐるっと一周してスタート地点に到着したワケ。昼下がり特設校の戦いはこれからだ! そんな感じの最終回。テーマは「夏」だってさ。みんな、ハダカになるチャンス到来よっ! 私はやらないけど。

 実は現在、野放し状態になっている信徒が二人居るのよね。彼らが虜囚の身の桜花奪回に向けて動く事は想像に難くない。面倒だけど、これはケリをつけておかなきゃ。久々に昼下がり特設校のぬるい空気を満喫するのは、その後でも遅くないし。

 

 さて。キャプターキャプターシュシュッシュ、でお馴染みの情熱忍者は、相も変わらずドロドロの闇鍋状態でありますか? 藤林源治君。ほら、実の所、心は伊賀の者だったんでしょ? 裏切った振りをしてたんでしょ? お姉さん、何でも知ってるのよ? 今月は遂に誰にも剥がして貰えなかった化けの皮を自ら剥いで、源赤光と共闘して、いざ風魔小次郎! だったんでしょ? 如何な顛末だったのか、お姉さんに話して御覧なさい。

「どちらかと言えば失敗だったと思います」

 また様式美か、この土忍。ちなみに土忍というのは、忍者キャプターごっこで一番誰もやりたがらない可哀想な奴の事よ。もう手遅れだと思うけど、最終回までに中学生レベルから勉強やり直せってんだこのやろう。

 

文責:神代風霞

 

 

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