ラ・モン覚醒

 

 浅葱の喪失が心配だった。

喪失しちまえば、17歳で死ぬ運命からは逃れられるのかもしれない。

だが何もかも、朱華とも俺たちとの絆も忘れっちまうのは・・・。

ウサギ仮面の喪失を目のあたりにした俺は、そんな浅葱を見たくなかった。

 

 だから浅葱との絆を深めるべく、手を握って思いっきりクサいセリフを吐いてみた。

腐女子とやらが見たら騒がれそうだが、別にシュミでやってるわけじゃねえ・・・。

 結局目に見える効果はなかったが。

 

 その後浅葱は朱華と仲直りし、どういういきさつか知らないが瞑想に出かけた。

そこでチェルニーが銀ドレスの女に襲われ倒れた。

浅葱は・・・覚醒したらしい。

普段と変わらない様子だったので安心したが、朱華は銀ドレスと戦いに向かった・・・

そこらじゅうから槍を生やす、浅葱によると、よくて相打ちの相手だってのに。

・・・書記だって?マジかよ?

 

どうしてこう俺の周りは危険な女ばかり・・・女性不信になりそうだぜ。

いや、だからそっちのシュミはねえって・・・敵はともかく、絆を信じなきゃな。

とにかく仲間を死なせるわけにはいかねえ。

みんな、生きて帰るぜ!

 

 

文責:双月響

 

 

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