案の定、こういう事になるのよね

 

 こういう事ってのはバトルなワケ。火付けとバトルはPBMの華なんて言うけれど、糸内先生と変な人達によるヌルいお笑いの世界も、ご多分に漏れず戦闘状態に突入してしまったのよ。

 ま、最終回まであと少し。他所さんが書記だ信徒だ花嫁だと、上を下への大騒ぎをやってるってえのに、私らだけ「墓のない人生は、はかない」あっはっは。面白いシャレ!とかそんなんばっかじゃ、そら客の数だってクォーターに固定されちまいますわな。

 でもね、駄洒落に始まって駄洒落に終わるような、そんな世界があってもいいと思うのよ。多様性を内包しつつ、喜びと悲しみと怒りと駄洒落が同時進行する平行世界、それがPBM!と喚いてみたところで危機的状況は待った無し。

 糸内得先生を抹殺して、ネイトック暴発による大破壊を根本的に無くそうとする谷六郎一派。得先生を確保し、己の側に置いて更なる混迷をもたらそうと企む糸内谷悟郎こと書記「桜花」。そんな二方面からの攻撃を防がなきゃならない、私達昼下がり特設校の面々。どう見たって私達、分が悪いじゃん。そもそもこの話、初っぱなから戦闘系のファクターなんて欠片も無かったじゃん? だから集まって来た人達なんて、誰も彼も「如何に好き放題『運命』を使って遊ぶか」に特化した人ばっかじゃん! 私も含めて。こうなると、剣術一筋17年の妹、神代神楽の後ろにどうやって上手く隠れてコトをやり過ごすか、真剣に考えたくなるのもむべなるかな。

 ところがどっこい大作。蓋を開けてみれば、みんな結構戦えるのよこれが。谷六郎派の波状攻撃を逃げ回りつつも凌ぎ、恐るべき才友刀さんによる突撃を辛くも跳ね返し、桜花の介入も最低限に抑え込んで、私達は貴重な一ヶ月を何とか耐え忍ぶ事が出来ました。人を褒めるのが苦手な私だけど、今回ばかりは脱帽。偉いわみんな。大した火事場の馬鹿力じゃないですか。その馬鹿力を違う方面に持って行けば、きっと普通の生徒に戻る事が出来ますよ!

 

 とは言え、本格的な決戦は先延ばしになったのが現状ではあるのよね。でも、ここで得先生を拉致られたりアレされたりしてたら、かなり取り返しの難しい状況に陥っていたのは間違いありません。そしてこの一ヶ月の間に、ネイトックに対処する幾つかの方策を考える事も出来ました。これをもって、次はこちらから仕掛ける事になるのよ。見てなさい、私達がやりたい放題にやられてばかりいると思ったら大間違いだわ、このポンチども。私こと神代風霞も、次回はやります肉弾戦。それと言いますのも、木っ端も要らぬと思っていた運命「海賊の思い出」が使えるレベルまで上昇してしまったからなのです。歌って踊って索敵が出来て、おまけにカチコミだってやれます。それが私、神代風霞! またの名を器用貧乏!

 

 と言う訳で、藤林君に携帯で連絡。あら、珍しく繋がったわ。藤林ー。お前、御館様だか何だかのトコじゃ存在感ゼロらしいじゃありませんこと? だったらこっち来て手を貸して頂けませんでしょうかね? 糸内先生までよもやま荘に匿う事になってしまって、こちとらくんずほぐれつの大混乱なのよ。仲間、居ないんでしょ? 友達、出来ないんでしょ。でもよもやま荘なら大丈夫よ。人だけなら枯れ木も山の賑わいって感じだから。きっと寂しくなんかないわよう。

『…シナリオ参加者25人前後』 ブツッ ツー ツー ツー

 ンだとコノヤロー! 今月は30人くらい居たわよチクショー! 忍者マン一平のくせに、いい気になるんじゃねぇわよ! そういう藤林のトコは何人だ! 常時80人〜90人! すいません、御見それしました。

 それはさて置き藤林! 本当、戻って勉強くらいしなさいってば。このままだと履歴書に「特技:忍者」って書く羽目になるわよ。

 

文責:神代風霞

 

 

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