バットは剣のようには振れないようね

 

 今月も引き続いて「昼下がり特設校」に行ってたんだけど、人様の特設校を好き勝手言うのも何だけど、無茶苦茶ね、ココ。

 だって授業内容が糸内得先生の思いつきで決まるんだもの。

 で、今月のテーマは「運動」。

 きっぱり、これはあたしの出番よね。

 妹の風霞は運動はまるっきりダメなのよ。

 つまり、あたしが主役で風霞は手伝いってワケ。まあ、これが勉強になったら立場は逆転するんだけど、今回はあたしのお先棒を担ぐことね。

 そこで問題は何をやるか。

 もちろん、走ったり泳いだり(寒いけど)といった個人で終始する運動って言うのは分りやすいけど、ひねりが足りない。

 あたし達、輪楔者ならではの運動。

 つまり、「運命を使って感動させる」。即ち「運動」!

 運命を使うほどの派手なパフォーマンスで人を感動させるって言ったら、これはもう野球に決まり。

 そりゃあサッカーやバスケやバレーだって人を感動させられると思う。

 だけど、「一発逆転」っていうと、これはもう野球に限る。

 がん○れベアーズ、が○ばれレッドビッキーズ、アストロ○団。

 どれも、へなちょこチームが汗と努力と友情とその他諸々で勝利を収め感動! え、最後のは違う? いやあ、あの人らルールも知らない難儀な連中だし、アフリカ行っちゃうし。

 なんてゆーか、古典の良さってこういうモノって気がしない?

 で、配役。

 風霞:飲んだくれ監督丹下風味

 あたし:必殺打法を引っ提げた秘密兵器バッター。

 結果:必殺打法ダメでした。

 「意味ねー!」とか突っ込んだ人、反省するように。

 問題はバットね。あれ剣じゃないから「ノヴァリスの剣舞」使えないのよ。

 まあ、他にもあたしも風霞も野球やった経験なしとか、そもそも必殺打法使えるか試してないとか、ささいな問題もあったけど、最後には逆転ホームランで勝利決定!

 いやあ、風霞なんて感動しちゃって鼻水垂らしてるし(※1)。

 次回もこんな調子でいきたいわね。

 

文責:神代神楽

 

 

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1 嘘書いてんじゃねえ。実際に涙を流したのは相手のホモピッチャーです。二軍降格になってしまったからね。(ふーか)