<選択肢の解説>

 吸血鬼の力は、たとえ「月給取り」階級であっても普通の人間を凌駕しています。戦士級ともなれば、最早超人の部類と言っても差し支えないでしょう。この選択肢では、そんな吸血鬼達の破格の身体能力をフルで発揮させなければなりません。恐らく、比較的序盤から厳しい戦いが待ち受ける事でしょう。

 このノブヒル惨殺事件に関わるノブレムには、明確な目標が設定されています。敵の正体が何なのかを明かす事で、自分達にかけられた疑いを晴らす。勿論、この件に関わるPCの思惑は千差万別なのですが、先ずはこの事件を追いかけてみて下さい。其処から様々な筋道と選択を提示されるはずです。

 そしてもう一つ。この選択肢は吸血鬼陣営において、ほぼ唯一ハンターと直接接触する可能性があるシナリオです。従来通りの拒絶か、或いは新たな関係性の構築が成されるのか。選択肢はPCの手の中にあるのです。

 

 

 

<アクトを書く際の留意点>

 しかしながら困った事に、吸血鬼側はハンター以上に犯人への手掛かりとなるものを得られていません。そもそもノブレムにとっては青天の霹靂のような事件でしたから、ほとんど無の状態から犯人探しを行なうのは至難の業でしょう。初回は取り敢えず走り回る羽目になるかもしれません。ただし、上手い方策は色々あると思います。

 もう一つ、ハンターではなく吸血鬼ならば出来る考察があります。仮に敵が吸血鬼であるとするならば、何故このような事件が起こされたのかを、吸血鬼の立場で考えてみて下さい。そうすれば、色々と不自然な点が見えてくるのではないでしょうか。

 

 

 

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V1-2 ノブヒル惨殺事件の犯人の正体を突き止める