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<選択肢の解説>

 サンフランシスコで発生した複数の怪異現象の中でも、ノブヒルの一家惨殺事件は突出した残虐さです。そのやり口は明確な悪意を露にしています。悪意を持ったこの世ならざる者は、総じて強敵となりますが、もしもノブヒルの人食い鬼と真正面から相対する事があるならば、チャイナタウンでの抗争に匹敵する危険度となるでしょう。

 敵の存在が明確な本シナリオですが、今の所敵の正体、そもそも次に出現する可能性はあるのか等、その実は分からない所だらけです。

 先の厳しい戦いが予想されるこのシナリオも、今の所は敵の出方や正体を見極めるべく、右往左往の展開となるでしょう。戦う力を蓄えながら、敵が何者かを把握する仕事に努めましょう。何しろ相手は、強大です。

 加えてこのシナリオは、吸血鬼組織「ノブレム」と交差する、ほぼ唯一のシナリオです。種族や思想、共に異なる立場が関わる1つの事件は、複雑ながら興味深い展開となるでしょう。

 

 

<アクトを書く際の留意点>

 敵に関する情報は、現段階では僅かです。

 食人する「この世ならざる者」は数多く居ますが、血だけを啜り尽くすという奇妙なものは、分かっているところでは1種類しか居ません。吸血鬼です。

 敵が吸血鬼である事は大半のハンター達が想定しておりますが、あのように死体を弄ぶような真似は滅多としないものです。果たして特殊な個体であるのか、何らかの意図を持っているのか。

 ともあれ吸血鬼であるならば、どのように戦うかは自ずと決まっています。対吸血鬼戦の準備を怠ってはなりませんが、まずは敵の情報を収集しなければなりません。

 現在、マクベティ警部補がリークした鑑定の結果は、以下の通りです。

・過去の犯罪者のDNAと一致する型は無い。

・性染色体はXX。つまり犯人は女性である。

 ここまでは、初期情報に出ていた内容です。

 しかし付け加えられた現場検証の新情報は、かなり深刻なものでした。

・犯人の侵入した形跡が、どうしても特定出来ない。

 敵が何処から侵入したのか分からない、というのです。もしも相手が吸血鬼だとしても、普通の吸血鬼はあくまで物理的存在です。肉体を消したり出来るような異能者は居ません。しかし特異能力を身につけた吸血鬼も、ごく稀にですが存在します。それは吸血鬼の最強種、女帝・皇帝級です。吸血鬼としての力が高まりきった者は、ある種の超能力のようなものが開花する事があるそうです。それを駆使したうえでの犯罪だとしたら、ハンターは高位悪魔に匹敵する恐ろしい手合いと対決しなければならなくなるでしょう。

 敵が次に何処へ現れるかは死活問題と言えます。それを類推する材料は数少ないのですが、吸血鬼は「食事」の際、大抵は見境無しの雑食性ですが、時に特定の趣向を持つ者も居るそうです。敵が的を絞るのは何なのか、考慮すべきかもしれません。

 

 もう一つ付け加えておきますと、サンフランシスコの吸血鬼組織「ノブレム」も、この件で犯人を特定するべく動き出しています。彼らと敵対しないよう、ジェイズはハンター達に勧告していますが、ハンターは決してジェイズの配下ではありません。彼らと如何に接するか、その決定権はあくまでPC達が握っているのです。

 

 

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H1-5 ノブヒルの惨殺事件を調査する