水滴る国
コトの発端は、
事件はとても凶悪で、何人もの人が殺傷されていて、犯人はまだ捕まっていないデース。
その平泉にある公立志羅高校に最近転校してきた佐藤七生という少年(と言ってもワタシと同い年ですケド)が、犯人ではないかと噂が立ち、オマケに学校の生徒が調査しようと動き出したのデース。
そんなときに、志羅高校からPRエージェンシーに調査の依頼がありました。
つまり、「佐藤七生が通り魔事件と関係があるのか」についてデース。
そこで、高校生としては年齢がちょうどイイ、ワタシとショウ(御子神翔)が、任務をオファーされました。
予定ではワタシは英語のヒアリングの講師として入ろうとしましたが、年が若すぎると言うことで、生徒として入ることになりました。ヒドイデース。
土地や空気、吹き抜ける風の中にも濃密に水が滴る国……ワタシにとって平泉はそんな印象の場所だったデース。
ただ、ワタシが日本語を話すとみんな驚くのは不思議ですネ。
ツーリングを楽しんだり、ウルトラライトプレーンで空を飛んでいたりしていられたら最高ってカンジ。
ナナキは明るい茶の髪と瞳、コーカソイドのような肌と顔立ちをした涼やかな趣の人だったデース。
ワタシとショウは、仕事の一環としてナナキに近づきましたが、それでもナナキとはフレンドになりました。
連続通り魔はヤハリ現れたデース。
姿はか細く華奢な少女で、「あなたは、アカ?……黄金を知っている?」と訊いてきて、答えないでいると襲ってきたデース。
あの姿は紛れもなくスケルヘールデース。
そうすると、ナナキは犯人ではなく、犯人に狙われていると見るべきデスネ。
仕事は仕事として達成するつもりでケド、ナナキはフレンドだから、ナナキのためにもベストを尽くしたいと思いマース。
文責:クリス・スカイフィールド